【5/8(母の日)にちなんでこの作品をレビューします。】
※これもかなりうろ覚えの過去鑑賞記録です。
結末にも触れているので、これから観るつもりの方は読まないことをオススメします。🙇🏻♂️
5/5(こどもの日)に、こどもたちが頑張る『オトナ帝国の逆襲』をレビューしたので、
5/8は母の日なので“母親が頑張る映画“をレビューしようと思いました。👰🏻♀️
で、そんな“母親が頑張る映画“として自分はすぐにパッと思い浮かんだのが今作『チェンジリング』です。🤔
主演はアンジェリーナ・ジョリーです。
(数日前にウクライナのリビウを訪問していましたね。立派な方です。🇺🇦)
彼女にしてはアクションを封印したヒューマン・ドラマで珍しい一作だと思いました。
でも、精神病院🏥のくだりでは彼女が本当にげっそりとやつれたように見えましたから、アクション抜きにしても普通に演技がうまいんでしょう。
『ランボー』みたいな放水のシーンとか、精神病院で監禁されていた期間中は彼女はずーっと可哀想でした。😩
『トゥームレイダー』とは違いますけど、
本当の意味での“母親としての強さ“🤱🏻がよく描かれた作品だと思います。
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【タイトルの『チェンジリング』とは「取り替え子」🔄という意味だそうです。】
かなりうろ覚えなのでwikipediaで調べ直したんですが、
今作『チェンジリング』は
1920年代後半に発生した連続少年誘拐殺人事件。後に犯人の名前から“ゴードン・ノースコット事件“と名付けられたこの事件は3人の殺害が裁判で有罪になったものの、本人いわく犠牲者は20人もいたそうです。
もちろんそれ自体もすごく凄惨な事件なんですが、
その事件のなかで、
被害者の1人である誘拐された子供:ウォルター・コリンズが保護されて母親:クリスティンの元に戻ってきた時には、なんと別の男の子に入れ替わっていた🔄
という警察のミスがあって、その顛末を描いた話です。
もちろんその連続誘拐殺人犯: ゴードン・ノースコットも悪いんですけど、
その事件を未然に防げなかった腐敗しきったロス市警の不正と、
入れ替わったあの子供の嘘が1番の問題だった、
というのが自分のイメージです。
タイトルの『チェンジリング』とは「取り替え子」🔄という意味だそうです。
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【自分はこの作品を観た頃からクリント・イーストウッド監督作品に興味を持ち始めました。】
これって、
韓国ノワール映画🇰🇷みたいにその連続少年誘拐殺人事件において犯人:ゴードン・ノースコットの異常性・シリアルキラーぶりをメインに描くことも出来た題材だと思うんです。
それを、
あくまでもその「子供が取り替えられていた」というロス市警の失態・横暴に注目したのが、
クリント・イーストウッドの映画作家としての性格が出たと思います。
自分は、
今作『チェンジリング』とこの2ヶ月後に公開された大傑作『グラン・トリノ』が本当に良くて、
そこからイーストウッド監督作品への興味を持ち始めたと記憶しています。🤔
『グラン・トリノ』もそうですけど、
イーストウッド監督作品って、
キャラクターの善悪の色分けがはっきりしているし、基本的に万人が観て分かりやすい話が多いんです。
話の本筋とは関係ないんですが、
劇中で主人公がアカデミー賞の受賞式をラジオで聴いていて、📻作品賞の予想が当たって喜ぶくだりもなぜか印象に残っています。
あそこはイーストウッド監督らしい遊び心が伺えます。
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【そういう母親がいた事実を後世に伝える意味でも、価値ある一作だと思います。】
それから、今作はフェミニズム映画でもあります。👩🏻
劇中に登場する警察や精神病院においてあからさまに女性蔑視がされていたりして、
基本的には胸糞悪い話なんですが、
・ウォルターの学校の先生が「この子は偽物だ‼️」って証言をしてくれたり、
・同じ被害者の子供が証言をしてくれたり、
・精神病院で主人公の味方になってくれる女性がいたり、
主人公にとっての味方も随所で登場します。
悪役のイメージが強いジョン・マルコビッチが今作では主人公に味方するいい人を演じていたのが意外でした。
とはいえ最終的には、
(これは史実だからしかたないのでしょうが、)
主人公にとってバッドエンドな結末を迎えます。🥺
とはいえ、
「最後まで息子を探し続けた、そういう母親がいた。」
って事実を後世に伝える意味でも、価値ある一作だと思います。