さすらい農場

価値ある男のさすらい農場のレビュー・感想・評価

価値ある男(1961年製作の映画)
3.3
メキシコ教会で司祭に選ばれる[マヨルドーモ(価値ある男)]は、人々から尊敬される名誉のシンボルであり催事の出資者(つまり金持ち)。
これは、そんな[価値ある男]に憧れる男の物語。

呑んだくれのバクチ打ちで乱暴者。
ダメ親父というかクズ親父です。
しかも貧乏人の子沢山だから家族の苦労も偲ばれます。

努力もせずに夢ばっかり見て[聖なる水]とか[小鳥占い]とか、わけのわからんモノにすがります。
マリア像を捨てて磁石に祈りを捧げてる節操の無さが哀れ…
運まかせのバクチで家族が稼いだお金がスッテンテン💸
(運だけをあてにする賭けでは勝てません)
そんな家族からも誰からも嫌われている男の[価値]はどこにある?

豊かな胸毛は[大人]の証 フッサフサ。
[出世]をしてとにかく人より上に立ちたい。
だが、それらに[価値]があるかどうかは
また別の話。

本作は、名優 三船敏郎 初の海外進出作
メキシコ人になりきっても違和感ゼロ!
ギラギラしてます。
映画のキャラとは裏腹に、大傑作【用心棒】と並んで【世界のミフネ】の価値を決定付けました。