プラチナ・ブロンドのmikoyan358のレビュー・感想・評価

自分が最も敬愛する映画監督フランク・キャプラの作品群でまだ観てなかったものをチョイス。上流階級の娘とそれを追いかける新聞記者の男の身分違いのロマンスは決して煌びやかではなく醜い部分も炙り出されてはいるが、それでもやっぱり最後は一番大事なものに気づき...という水戸黄門の印籠が出る展開のような判りやすいキャプラ流へ。この後幾多の名作を生むキャプラとロバート・リスキンの初コンビは、感動とまではいかないまでも十分彼ららしさを味わえるものだった。この数年後に亡くなった伝説の女優ジーン・ハーロウの美貌も印象的。