男はくらいよ監督さそり

薔薇のスタビスキーの男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

薔薇のスタビスキー(1973年製作の映画)
4.0
これはもう見事な映画芸術ですね。
衣装、セットとフランス映画の最盛期の豪華さが画面から滲み出てる。
アランレネにしてはわかりやすい。
暗黒街を拠点に政治家や警察まで金の力で買収した詐欺師スタビスキーを本人の様に粋に演じるジャンポールベルモンド。
正にダンディー。
演劇を愛してるのがただの詐欺師ではない。トルツキーがフランスに滞在してた時代が背景。アニーデュプレーか匂い立つ様に美しい。シャルルボワイエの上品さ。若いジェラールドパルデューも見れる。もうこういう格調高い映画はできないだろう。