パズルで言うなら、ラストピースである偉大なるマックス(作曲家)が復帰し、ショーが大成功を収めるのは抜群にカタルシスがあり、面白い
しかし、そこまでの紆余曲折は長い
一つ一つのピースが埋まっていくが中々上手くいかない過程も必要なシーンと思う 長いが
一見、平和そのものの様なジャケ画だが、寝盗られたり、人が殺されたりとなかなか不穏である ピリッとする場面もあるので油断ならない
劇団はファミリーと同じ、ではあるものの、しっかり各々の利害関係で回っているところがあるので緊張感があり、白けたりとかはない
観てみる価値は充分にある映画と思う
心に優しいし
そうそう、いい映画って本来はこういうのだよね、という感じで、あからさまに泣かせようとしてこないし、あっけらかんとしていて品がある
もっと幾らでも売れる脚本・演出にも出来るのに節度を守っている そこが素晴らしい
たしかに長いとかダルいとかも分かるのだが、そのお陰か、気付いたときにはあの劇場の内部に自分が入り込んでいる様な感覚にさえなる(そこが怠いと感じる要素なのかも知れない)
本筋とは関係があまりないが、終戦直後のフランスで、主人公が10年間も〇〇されていた事が功を奏し(?)、生き残れていたが、助演の血気盛んな若者はユダヤ系とのことだったので、その身が案じられた次第(そこら編は描かれないので不明)