この作品で初めてニール・ブロムカンプを体験。独創的な世界観とストーリーとリアリティを感じる特殊効果が見事に融合されて、最後まで楽しむことができました。特に異星人のCGはすごいクオリティ。
最初は報道番組の密着取材のようなドキュメンタリー風な映像が続くのですが、いつのまにか物語的な内容に切り替わってゆきます。少し込み入った設定をこの方法で分かりやすくしているのかな？この記録映画タッチからの移行がとても自然で違和感ありませんでした。
地球に到来した異星人との接触を描いたSFですが、他の作品では見られないオリジナリティが感じられます。
南アフリカのヨハネスブルクに出現した巨大な宇宙船の中には知能ゼロな異星人が多数いることが判明。どうやら船内にいたはずの支配層はウィルスかなんかで死滅した模様。人間にとって何も役に立たない異星人を抱えることになり第9地区と呼ばれる保護区に放り込んでしまう。という設定。
差別、貧困などの社会問題や政府、企業の思惑など実際に起こりそうな要素が取り込まれていて作品に深みを与えています。
主人公はこの保護地区の管理責任者で、やがて彼はとんでもない状況に陥り、予想を超えるあんなこんなが起きてしまう。という話。
あーおもしろい。
