まるでドキュメンタリーかのような演出も新鮮だが、侵略者であるイメージが根強いエイリアンが迫害される側となっている点が特に印象的だった。
(モキュメンタリー要素が楽しみだったけど、その点においては、案外普通の映画な印象を感じてしまった。)
エイリアンを迫害する側であった主人公ヴィカスが、迫害される側に移行していく過程で徐々に自分のしてきた行為の罪深さを自覚していくというメッセージ性の強い作品である(南アフリカが舞台なので、間違いなくアパルトヘイトを意識した作品であろう)が、そもそも本作における黒人と白人の描きかたの差に不快感を感じてしまった。
(特にそういった意見が見受けられないことから、住環境等の差異による実態を反映した描きかたなのかも知れないが…。)
