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第9地区のmasaのレビュー・感想・評価

第9地区(2009年製作の映画)
3.8
これはなかなか面白かったです。
ニール・ブロンカンプ監督
ある日、南アフリカ上空に、正体不明の円盤型宇宙船が姿を見せる。その宇宙船には大量のエイリアンが乗っていた。彼らは地上に住むことになり、第9地区を形成する。数十年が過ぎた後、エビと軽蔑をこめて呼ばれるエイリアンの居住区をもっと郊外へ移すべきとの意見を受け、超国家機関MNUはエイリアン強制移住計画を実行することになる。MNUに勤めるヴィカスは移住計画の担当者となり、エイリアンとの移住交渉を始めるが、その最中に真っ黒な液体を発見し、うっかりその液体を浴びてしまい…………

この映画はエイリアンものだが、普通のエイリアンものではない。もっと深かったです。新たな視点でエイリアンと人間との関係を描いている。観てると人間の醜さがいやというほど感じられた。主人公のヴィカスも最初は決していい人間ではない。

エイリアンの強制移住計画、エイリアン居住区のスラム化など、実際に社会で起こり得る問題なので考えさせられた。人間とエイリアンは共存できるのか。

この作品に出てくるエイリアンはエビの化け物のような姿をしているので人間たちにエビと呼ばれ蔑まれている。
既に現在の地球でもこういった差別が存在していることが悲しい。
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