いろんな現代の問題を全て網羅している人間ドラマで、考えさせられた。
小説は読んでいて良かったので、映画も観ようと待ちかねていた。
杉咲花ちゃん以外はあまりよく知らないキャストたちだったので、果たしてどうか、原作のキャラとマッチしてるかなと心配だったけど、大変良かった。
どこかに必ず52ヘルツの声を聴いてほしいと思っている人は世の中たくさんいると思う。そういう人たちの助けに少しでもなりたいなと思わせるほどの感動作でした。
杉咲花ちゃんの圧巻の演技はさすがです。
2021年本屋大賞に輝いた、町田そのこのベストセラー小説。
家族から搾取されて傷ついた辛い記憶を持つ女性が、虐待を受けている少年を助け、自らを救った人物を思い出す様子を描き出す。
監督は成島出。
共演は志尊淳、宮沢氷魚、小野花梨、桑名桃李、余貴美子、倍賞美津子ら。
自分の人生を家族に搾取された過去を持つ三島貴瑚は、東京から海辺の町にある家に移り住む。
貴瑚は母親から虐待を受け“ムシ”と呼ばれる少年に出会う。少年を助けようとする貴瑚は、かつて助けを求める自分の声を聴き助けてくれた岡田安吾を思い出して……
想像を絶する大変な壮絶な事があった分、素晴らしい新たな出発が始まって欲しいと思わざる終えないラストだった。
と同時に大切な人に出会える事ってどんなに素晴らしいことだろう。
倍賞美津子さんのラストの存在感はさすが。
