まさなつ

天然コケッコーのまさなつのレビュー・感想・評価

天然コケッコー(2007年製作の映画)
4.1
昨年、神戸の元町映画館で「二十歳までに観とかなあかん映画祭」というのがあって、その選択が中々気が利いていました。

台風クラブ
シティオブゴッド
トゥルーロマンス
と、これ。

誰が選んだか知らないですが、おぉ、全部好きなやつ。二十歳過ぎてから観たものばかりですが^^;
この機会に全作観直すことにしました。

1作目はこの映画。とにかく夏帆の田舎の美少女っぶりがとてもいいです。美少女の賞味期限(失礼!)本当に短いですね。その最高の瞬間をギュッと画面に詰め込んだのがこの映画。最近はちょっとクセある脇役に立ち位置を見出したようで、何よりです。

舞台は、島根県。田舎の田園風景や方言が心地いいんです。
そこに、東京から岡田将生が転校してきます。ちょっと東京もんって感じで嫌な奴。でも彼もとても初々しい。岡田将生も、この映画の後、たくさん出るようになりました。二人の恋模様も可愛いですね。
東京への修学旅行のシーンも、田舎ののんびりした空気感との比較での息詰まる感が、とても実感こもってました。
可愛いだけの映画ではなくて、田舎のリアルなんかもちゃんと描いてます。重くはないですが。

特に何か大きなことが起こるわけでもなく、日常的な些細なことの積み重ねなんですが、この映画に流れる風が、とても心地よくって、いつまでも浸っていたいです。
山下敦弘監督は、初期のゆる〜いコメディも好きですが、この作品もとても好きです。
まさなつ

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