オスカー・ワイルドの名言に、｢本当に魅力的な人間には2種類しかない。何もかも知り尽くしている人間か、全く何も知らぬ人間か｣というものがあります。
ホアキン・フェニックスが魅力的な理由は間違いなく前者です。彼はとても賢い人なのでしょう。なんというか、達観していて、まるで底が見えないという感じがします。
この映画は彼が俳優業を辞めてHIPHOPに傾倒した期間を纏めたドキュメンタリー作品ですが、要約すると、｢ホアキン・フェニックス役を演じるのに疲れたホアキン・フェニックスを演じるホアキン・フェニックス｣といった所でしょうか？笑
無限遡行をソロで展開する個性派の代名詞…。
果たしてこの作品の中で映された彼は自然体の彼自身なのか…それとも？知れば知るほど謎が深まっていく、まさに"魅力的な"俳優だと感じました。
JOKERの役をつとめる前から既にJOKERだった男の大掛かりなイリュージョンに、破顔一笑です！w
