存在感たっぷりに登場するチンピラたちからのオープニング。まるで主役かとでもいう様なキメキメっぷりなんだけどお前らこの冒頭だけで死ぬじゃねぇかニキータ以外……。やはりリュック・ベッソンは撮りたい画が先にあるという感じ。
僅か数年後に『アサシン』というハリウッドリメイク作があるがこちらはさすが熟達した職人監督ジョン・バダムで一切無駄を排した演出で話が進む。脚色にもソツがない。まあ後出しの方がブラッシュアップ出来るのは当然なのだが。
ほぼほぼトレースというレベルでオリジナルに忠実なので印象的なシーン全てオリジナルの開発だし舌の根も乾かぬうちにリメイクする意味は?という。自分の場合あろうことかリメイク版から先に観てしまったのもあって後から観たこのオリジナルの『ニキータ』の方が魅力が薄いと感じてしまった。観た当時ではアンヌ・パリローの良さが分からなかったし。ブリジット・フォンダと比べて。
今改めて観てアンヌ・パリローもキュートだなと思えて良かった。