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ニキータのネのネタバレレビュー・内容・結末

ニキータ(1990年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

さすがフランス映画、1つ1つのシーンが本当に画になる。
チンピラ4人が1人の死体を引き摺りながら歩くオープニング。ポテチを頬張りながらチープな装飾のほどこされたテレビでロマンス映画を見るところ。ルージュを引く仕草。どのシーンを切り取っても(破天荒なことをやっているときでも)ニキータが本当に美しい。

反抗し、噛み付くことしか知らなかったニキータは、ボブの愛によって優秀な殺し屋へと変貌し、マルコの愛によって鉄のような心が溶かされていく。人は、人と深く関わることでこんなにも変わる。

新婚祝いの旅行という名の出張で仕事をするシーンで、普通に幸せに暮らしたい気持ちと仕事との狭間で揺れ、涙を流しながら敵を仕留める姿ところがとても良かった。

どんなにニキータを愛していたとしても、殺し屋だと知ってそれでも君が好きだからいいんだ、になれるか?とつい懐疑的になってしまう。マルコも裏で何かをしていそうだが、実際はいかに。

メニュー画面が見当たらず、口の動きと耳から入ってくる言葉が違う違和感を脱するのに時間がかかり、さらに吹き替え字幕じゃないので文字からの情報も違う。作品に全く関係ないノイズが多すぎて没入できなかったのはかなり残念。わたしの集中力の問題でもあるけれど。
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