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舞妓と暗殺者のhoneyhollowのレビュー・感想・評価

舞妓と暗殺者(1963年製作の映画)
4.5
若さ!脱藩!倒幕!からの運動への幻滅などそれっぽい兼人の時代臭さはあるものの、それ以上に当たり前の映像美が昇華さす三隅力。水揚げを逃げた高田美和への姉さんたちのそりゃそうよねえな振る舞いとか地味だけど堪らない反骨な京女力。「(自分を袖にして恥をかかせたうえに自分のゲスい正体を知ってる津川雅彦と両思いの)女を征服して壁を打ち破るんだー」強欲な女将にも野暮の骨頂さに舌打ちされる、お顔だけでなく全方位に厚かましい山本耕一力。それまで完璧な可憐をみせながら決闘の末駆け寄る高田美和のダサ過ぎるドン引き力。うぶい青春幕末モノを解かれた帯に任すクライマックス力。ひっくるめて全部素晴らしい。
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