もちお

300 <スリーハンドレッド>のもちおのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 初鑑賞です。
 字幕版です。

 終わり方が好きです。
 勢いのあるスパルタ描写も良かったです。

①良かったところ
・スパルタの空気感
 レオニダスと選ばれし兵士たちが良かったです。
 独特の美学があり、魅力的でした。
 特に中盤ですが、危機に陥るほど楽しんでいるように感じました。
 矢が大量に降ってくる中で彼らが笑っている場面を観た時、戦慄しました。

・レオニダス
 強いリーダーですが、勢いだけの人ではなかったです。
 序盤の「This is Sparta!」もいきなり言うのではなく、周りの様子を見た上で叫ぶところが印象的でした。
 戦略を練る姿もかっこ良かったです。

・スローモーションの多用
 序盤は楽しめませんでした。
 「スピーディーなアクションの方が好きかもしれない。」と思いながら観ていました。
 ただ、少しずつ癖になっていきました。

・マイケル・ファスベンダーさん
 出演されているとは知りませんでした。
 気づいた時、嬉しかったです。
 嬉々として暴れる姿に圧倒されました。

・ペルシア
 クセルクセスの異様さが強烈でした。
 あんなに巨体とは思わなかったので、びっくりしました。
 また、さまざまな敵がスパルタ人に挑む場面も勢いがありました。

・エフィアルテス
 味わい深い人物でした。
 彼がスパルタを裏切る過程が丁寧に描かれていた印象です。
 彼が兵士となることについて、レオニダスが断る場面も良かったです。
 頭ごなしに否定するのではなく、冷静に断るレオニダスが良かったです。
 その上で、クセルクセスに懐柔される場面が……
 エフィアルテスは誘惑されるわけですが、不気味なシーンでした。
 欲望がむき出しになることの恐ろしさや醜さを感じました。

・スパルタの神官たち
 それっぽいことを言って犠牲を生み出し、自らの欲望を満たす。
 吐き気がしました(誉めています)。

・ラスト
 良かったです。
 不本意ながら戦場を離れて、生き残ったディリオス。
 そんな彼が語り部となり、士気を高めて、突撃する。
 熱い展開でした。
 ディリオス役のデビッド・ウェナムさんが良かったです。

②合わなかったところ
 レオニダスたちが出陣してからの王妃側の描写に、モヤモヤしました。
 評議会を開くかどうかや演説なとが描かれました。
 個人的には、レオニダスたちの戦いに集中したかったです。
 場面が王妃側に切り替わる度に、勢いが削がれているように感じました。
 また、王妃がセロンと取引をする場面も嫌です。
 その後に王妃がセロンを倒すとはいえ、気分が悪かったです。
 最終的にディリオスの演説が描かれるので、王妃がセロンと取引したり、評議会で演説する描写が必要だったのか疑問です🤔
 王妃やセロンの描写を削ってもらえれば、映画の勢いが増して、個人的には更に楽しめたと思います。
 上映時間が短くなりますし。

③まとめ
 合わなかったところがありますが、好きなところもあります。
 勢いのある映画でした。
 観て良かったです🙇
もちお

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