このレビューはネタバレを含みます
これはじわじわ好きになるタイプの映画。
数年に何度か見返す心の拠り所になりそうだ
キアヌ演ずるスコット、奔放でカリスマ性もあって金持ちの息子で、
まさに主人公格だけど、やっぱこの映画の主人公はリヴァーのマイクなんだなぁ。
生まれに恵まれなくて、奔放で考えなしで、でも純粋で。
焚き火を見つめながら、好きなんだと言うシーンに心が死ぬほど締め付けられた。
そして好きな男とセックスしてる女に、君の気持ちはわかるよ言ってあげる。
葬式の場面、マイクたちが輝いてみえた。
スコットが捨てたもの。踏み込まない領域。叫んだり盗んだり、当ての無い旅をしたり。
妻と財産を手にしたかわりに、そういったものは二度と手に入らないのだ。
だからスコットの表情が少し寂しげにみえた。
ボブもよかった。美少年に人生を破滅させられる中年はやはりいい。
この映画、繰り返し出てくる詩的なセリフが多い。見返したりメモしたくなる。
多田由美の漫画思い出す。
アイダホに向かって盗んだバイクで2ケツして走りたい人生だったな