ユースケ

バイオハザードV リトリビューションのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

愛する嫁ミラ・ジョヴォヴィッチのために【バイオハザード】シリーズの立て直しに取り掛かったダメな方のアンダーソンことポール・W・S・アンダーソンの奮闘記・第二章。

ミラ・ジョヴォヴィッチの超能力者設定をリセットした事以外、成果が出せなかった前作でしたが、クローンの忍者ミラ・ジョヴォヴィッチ軍団だけはそこそこウケたので、レイン(ミシェル・ロドリゲス)、カルロス(オデッド・フェール)、そして、なぜかワン隊長(コリン・サーモン)をクローン技術で復活。更に、エロいジル(シエンナ・ギロリー)とエイダ(リー・ビンビン)、モブ顔のレオンとバリーなど、ゲームのメインキャラクターも大量投入。
万全の体制で挑んだ本作は、思い切ってステージクリア制を導入した【バイオハザード】の映画シリーズの中で最もゲームっぽい一本。オープニングから巻き戻し→前回までのあらすじ→通常再生という無駄演出が炸裂し、前作に負けず劣らずスッカスカです。

みどころは、監督のお気に入りと思われる映画のパロディ。
ザック・スナイダー版【ドーン・オブ・ザ・デッド】っぽい日常崩壊シーンや【エイリアン2】っぽいリッカーの繭から娘を救い出すシーンをはじめ、【ロミオ・マスト・ダイ】っぽいレントゲン写真でのダメージ表現、【スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス】のダース・モールっぽいジルの武器など、盛り沢山。
でも、ザック・スナイダー版【ドーン・オブ・ザ・デッド】のパロディをするなら、椅子じゃなくてちゃんと便器を投げて欲しかったです。

文句が続いてしまいますが、せっかくワン隊長を復活させておいて普通に撃ち殺させるとは何事ですか。【バイオハザード】の映画シリーズといえばレイザートラップ、レイザートラップといえばワン隊長なのに。しかも、撃ち殺したバリーの拳銃がサムライエッジじゃないとは、全然わかってないな。なぜラスボスがレインなのかもわからないし、ドーピングしても外観が全く変わらないから盛り上がらないし、ドーピングをキメた顔が最高だっただけに残念です。

前作の唯一の成果である超能力者設定のリセットをウィルスで呼び戻し、ジル、ウェスカー、エイダ、レオンが集結する驚愕のラストシーン。どうやらホワイトハウス以外人類全滅。最終作となる次回作が楽しみです。

ちなみに、前作に引き続き出演を果たしたJ-Pop Girl=中島美嘉も、彼女の歌う日本版主題歌【明日世界が終わるなら】も、無駄にデカいパンフレットも、不要です。