ファサリナ

日本のいちばん長い日のファサリナのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
4.0
小学校時代に社会の教科書にはポツダム宣言を受諾したの一言で済まされていて、その裏には陸軍のクーデター未遂宮城事件があったことは知らなかった。確かに今まで日本という国のためだけに戦ってきた兵隊達が明日正午に戦争は敗北という形で終わると決まってしまったらやりきれない。その気持ちは分かるがもし玉盤が破壊されたり持ち去られたりしたらもう何発か原子爆弾を落とされていたかもしれないと思うとクーデターは失敗に終わり良かった。
"死ぬよりは生き残ることの方がずっと勇気のいることだぞ!"陸軍大臣を演じた三船敏郎は相変わらずの迫力で圧倒していた。若い軍人を演じた高橋悦史、黒沢年雄、中丸忠雄、井上孝雄、中谷一郎、佐藤允らの血液が沸騰するような血気盛んな眼差しにも注目してもらいたい。
"日本帝国の葬式だからね。"悲しい一言だと思った。
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