成田007

ミイラ再生の成田007のレビュー・感想・評価

ミイラ再生(1932年製作の映画)
3.3
過去と未来を想像するとワクワクしてくる。時代が変われば、文化や人も違ってくる。今にない世界が過去と未来には広がっている。

映画はそんな未知の世界をいつでも見させてくれる。どんな映画でも想像力豊かな過去と未来があり、明るいものや暗いものと様々。

今作の「ミイラ再生」は過去の世界と今の奇妙な融合を見せてくれました。

過去を生きていたミイラが今に蘇り、呪いの力で恐怖に落とし入れていく。

古代エジプトのミステリアスな部分とミイラ役のボリス・カーロフの演技の怖さ。見ているだけで不思議な感覚になっていく。

ミイラという過去の謎を想像し、過去の出来事を作り上げていく。不思議なものだからこそ、興味がわいて知りたくなっていく。

未来はどうなっていくか分からない。だから、完全に想像で作ることができる。

しかし、過去は残っている言葉、絵、ものを調べながら、それらを組み合わせて想像していく。過去に起きた出来事を映画の中で見ていくのは本当に楽しい。

色んな過去があってもいいと思う。だって、想像なんだから。
成田007

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