ポンジュノを観た時韓国はアメリカを超えた！という衝撃を受けたけどキムギドクを観た時にはこれは韓国人にしか作れない映画だ！という別の衝撃を受けた。まさに道教・儒教の世界が仮面をかぶって演じている映画だ。そしてそれに加わろうとする現代性が映画の中で激しく拮抗する。だが拮抗の中に実は調和もある。そんな考え方、まさに道教・儒教。身震いするポイントは二つ、音楽プレーヤーと民族衣装が同じ画に入る瞬間、そして船の上で正式な婚礼の儀をあげる瞬間。意味が分からないが激しく感動するのは、現代社会に抗おうとする日本人の血の為か。
