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ドラえもん のび太と翼の勇者たちの0000のレビュー・感想・評価

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ほぼゲストキャラ(グースケ)が主役という試み。そのグースケを気にいるかどうかが観客の感想に直結するやつだけどまあ成功してる。『宇宙漂流記』でこのくらいゲストキャラにフォーカスしてほしかった……。

『異説クラブメンバーズバッジ』『のら犬イチの国』『鉄人兵団』『竜の騎士』『創世日記』とかと同じ系統の、人間が作った生態系から進化した世界でのお話のやつなんだけど見せ方の順序にひねりがあってそれなりにオリジナリティがある。

渡り鳥が地磁気のみならず時空の裂け目的なのを感知しながらそれを利用して渡りを行ってるみたいなアイデアはめっちゃいいのでもうちょっと突っ込んで描写/説明してほしかった。

イカロスレースがまんまスターウォーズエピソード1なのが当時は冷めたけど今見るとエピソード1もそれだけ当時にして既にクラシック化してたんだなあというくらいの感じ。

ドラえもん(の道具)の万能さという問題への対策のため、映画シリーズではポケットを紛失する、ドラえもん自体が故障するなど、さまざまな縛りがかせられてきたドラえもんだが、この映画ではボケてるのかってくらいの無能、アホ、ポンコツに描かれていて脱力的に笑える。

なぜか『白蛇伝』や乙事主様の大俳優森繁久彌がゲスト声優でちょっとだけ登場、最晩年のギリギリの呂律で不気味な印象を残す……。
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