【過去に観た映画】2019.4.7
映画制作仲間からDVDをもらう。
1964年の作品で脚本、監督は新藤兼人。モノクロ。
いやあ、面白かった!
いや、怖い話なんだけど。
戦国時代、戦乱で荒れ、息子が死に、落武者を殺して身ぐるみをはがし、武具を売り、生きている中年女と若い嫁。
そこに、息子の友人の男がやってくる。
夜中に家を抜け出し、夫の友人であるその男と逢瀬を重ねる嫁。
それを知った姑である中年女は……。
乙羽信子の姑の演技が怖い。
片乳出して、凄みがある。
電気ももちろんなく、書物もない。
情報など、何もないのに、
人は生きるために、獲物を探し、食べて寝る。
そして、機会があれば、
性欲を満たそうとする。
怖さより、切なかったな。
年老いていく女としとは、
身に染みて、哀しくなる。
特典には、メイキング映像があり、
貴重な映画撮影風景が見られた。