ダイハードと似ていて、一見するとB級感漂う設定にも関わらず、脚本や演出が非常に丁寧に作り込まれており、びっくりするくらいの良作に仕上がっている。
オタクの夢を徹底的に壊す冒頭から、夢が叶うラスト。本来チープな台詞や展開や衣装が、メタなギャグと化していく。お気楽コメディでありながら、最後には〝Never Give Up, Never Surrender〟というシンプルなメッセージが真っ直ぐ届いてくるのも素晴らしい。
「何かを演じることで他人の心を動かす」のが役者の仕事だとするなら、アラン・リックマン演じるドクター・ラザラスは役者冥利に尽きる思いであの台詞を言ったのだと思う。86点。