やばいな、この男。でも、こういう男性はあながちいるのではなかろうか。
奥さん亡くなったのに、彼女と子供と森に行き、あくまで家庭の中にいる自分、というものを崩そうとしない男。
こりゃ、また繰り返すな。
そう感じたのは私だけだろうか。
出だしから、“Bonheur “のしつこい繰り返して。不穏で無いはずがない。
また、短いカット割や、誘惑や信頼といった感情をあえて街の広告や看板で表現するところとか、周りにいる人たちの急な真顔のカットなど、クレオを観た時にも見られた演出の数々。モーツァルトが、こんなにも不吉に聴こえるとは。