いち麦

キリマンジャロの雪のいち麦のレビュー・感想・評価

キリマンジャロの雪(2011年製作の映画)
4.0
仲間からもらったキリマンジャロへの旅行券まで盗られたミシェルたち。自分と同様クジ引きで解雇が決まった同僚に強盗に入られたことで、初老夫婦の考え方や生き方がくっきり輪郭を顕す。“パヴァーヌ”が人々を優しく包む。
犯人の論理もズブリと刺さる。そう、人と社会の変容を考えさせられるのだ。今はそういう時代でないかも知れないが、それでもマリ=クレールのように生きられたら…とも。人物像が丁寧に描かれた良作だと思う。
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