櫻イミト

新学期・操行ゼロの櫻イミトのレビュー・感想・評価

新学期・操行ゼロ(1933年製作の映画)
2.5
フランス映画社の第一回配給作品。世界の映画監督が選んだオールタイム・ベスト100に入っているフランス映画の古典。全寮制の小学校で子供たちが反乱を起こす中編。「操行ゼロ」とは日曜日の外出を禁止する罰則の意味(悪い邦題だと思う)。例えば同時期のアメリカ映画「街の灯」(1931)と比べてみると、日常の目線やイメージカットの重視など後のヌーベルバーグにつながるフランス映画の個性が際立って見える。ただ、当時としてはかなり自由に表現しているのは興味深いが稚拙さも感じた。監督は今作の翌年に29歳で他界。
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