mh

ペレのmhのレビュー・感想・評価

ペレ(1987年製作の映画)
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デンマークの文豪にして政治家でもあったマーティン・アンデルセン・ネセの自伝的小説の第一部のみの映画化。
農奴制が濃いヨーロッパの農村で極貧生活を送る小作人親子のお話。
大きな口叩くけど臆病でなにもできないけどいいひと――お父さんのキャラ造形が立体的すぎて全部持ってってる。
年食ってると相手にされず、ようやく見つけた相手ともうまくいかない。気がつけば、もう旅はできなくなってるとか、情緒がすごかった。
その後どーなるのかと思ってぐぐると、社会主義者としてデンマークで活躍することになるみたい。
そこらへんに住んでたのちのサーカス団のメンバーになる同世代の男の子はユダヤ人ってことなのかね。
「1900」とか「さまよえる人々」みたいな過酷な農奴制描写も好みでした。
面白かった!
mh

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