Yellowman

インサイダーのYellowmanのレビュー・感想・評価

インサイダー(1999年製作の映画)
4.0
まだまだ観ていなかった名作映画

1999年に公開されたアル・パチーノ、ラッセル・クロウを主演にマイケル・マンが監督を務めた実話ベースのタバコ産業の闇を描いた社会派モノ。

アル・パチーノ演じるのが、CBSテレビの人気報道番組のプロデューサー、ローウェル。ある日、彼の元に大手タバコ会社からの極秘書類が届く。早速、書類を解明したく、同じく大手のタバコ会社に科学者として、勤務していたラッセル・クロウ演じるワイガンドに協力を求めたが、彼は既に会社から解雇された身。そして、会社は社外秘を決して漏らさぬよう、更に更新した書類にまで、サインを求めていた。そんなタイミングでローウェルからの連絡は自ら絶っていた。

内部告発には、家族の事や、経済的な面も含めて、否定的なワイガンドだったが、ローウェルに会うごとに彼の真摯な態度に触れ、少しずつ心を開き始めた時に、誰かにつけられている感。家のポストに謎の銃弾、脅迫メールが届いて、確証は、ないものの、会社側の態度だと察知したワイガンドは、ローウェルの番組のインタビューを受ける事にするのだが、その後に、一難去ってまた一難とローウェルの身にも問題が降ってくる。自身のいる媒体(CBS)では、経営側の問題で、ワイガンドの収録テープは放送は出来ないと突き付けられる。長年付き合ってきた番組MCのマイク(クリストファー・プラマー)まで、上層部に従うしかないと言う始末。孤立無援のローウェルは・・

権力に屈さないアル・パチーノがひたすらカッコいい。ラッセル・クロウもまだインテリ漂う優男。映画の中で使用されている物は、古いがそれ以外は、古さを感じさせない。演技の力もだが、マイケル・マンの演出力もやはり、垢抜けている。
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