インサイダーの作品情報・感想・評価・動画配信

「インサイダー」に投稿された感想・評価

shun

shunの感想・評価

3.5
2時間半の力作だが真面目すぎて、
やっぱりマイケル・マンは銃撃戦だと思った。
ホテルの壁がぐにゃ〜ってなるシーンは音楽も良くて泣けた。
あおや

あおやの感想・評価

4.2
タバコ業界の闇を巡り巨大権力、告発者、メディアの間で繰り広げられる駆け引き、そしてそこに生まれる人間ドラマを描いた実話を基にした作品。

タバコ業界のトップ企業B&W社の重役ジェフはある日突然解雇されてしまう。安全性に対する業界の不正を知り得る立場にいた彼は、人気報道番組『60ミニッツ』のプロデューサー・ローウェルから、その不正に関するインタビューの話を持ち掛けられることに。秘密を漏らさせまいと“守秘義務”と“金”を盾に脅され、失意に暮れていたジェフであったが、ローウェルに焚き付けられる形でついには業界の内幕を暴くことを決意。しかし、巨大権力B&W社の手段を選ばない圧力は想像を超えるものであった。職、生活、家族、名誉。全てを失ってまで告発を試みるジェフに、巨大権力はあらゆる手を使って襲いかかる。

確かにジェフの人生は、ローウェルによって滅茶苦茶にされたのかもしれない。彼が唆し、焚き付け、ジェフをその気にさせた。しかしながら、ローウェルから言わせれば、それが“プロ”のジャーナリズムなのだ。

「情報提供者は絶対に見捨てない、そして俺は約束を絶対に守る」

八方塞がりの中で、ローウェルの演説にも似たジェフへの台詞は鬼気迫るものを感じさせる。周囲が尽く権力に屈していく中、ひとり最後の最後まで信念を貫き通し、そして去っていくローウェル(AL PACINO)がもうあまりにも格好よすぎて。

そしてラッセル・クロウ演じるジェフの、怒りか諦め、そして絶望へと変わってゆく様。様々な感情の間を揺れ動いてゆく心情描写が絶妙で、そこに音楽も相まって物語の重苦しさは半端じゃない。

“この事件後、1998年タバコ業界は、全米各地で2460億ドルもの示談金を払った”

ジャーナリズムとは。
プロフェッショナルとは。

そんなことを考えさせられる、まさにいぶし銀の映画作品。
タケオ

タケオの感想・評価

4.5
 煙草は体に悪いものである。何を今更と思われるかもしれないが、驚くべきことにアメリカの煙草産業の大手7社は、このことを1998年の11月ごろまで一切認めていなかった。煙草に含まれるニコチンの嗜癖性を承知の上で、国民には「ニコチンに害はありません」と嘘をついていたのである。利益のためにそこまでやるかとも思うが、そこまでやるのが巨大産業の恐ろしさだ。
 本作『インサイダー』(99年)の主人公の1人ジェフリー・ワイガンド(ラッセル・クロウ)は、大手煙草製造販売企業の1つ「B&W社」の研究開発担当副社長を務めていた。しかし彼は、ニコチンの有害効果に関する研究をしていたがために、会社側から一方的に解雇を言い渡されてしまう。それを知ったもう1人の主人公、CBSの人気ドキュメンタリー『60minutes』のプロデューサーのローウェル・バーグマン(アル・パチーノ)はジェフリーに接触し、インタビューに応じるよう説得する。
 悩んだ末に、インタビューに応じて会社の不正を暴露する決意を固めたジェフリー。しかしそうはさせるかとB&W社は、機密保持契約書にサインしなければ退職金も払わないし医療保険も打ち切るぞ、と脅しをかけてきた。ジェフリーは喘息を患っている娘のためにも、どうしても医療保険を失うわけにはいかない。家族まで人質にとられたジェフリーは、巨大な圧力を前に苦境に立たされることとなる。
 B&W社による圧力は、とうとうローウェルの務めるCBSにまで及ぶ。煙草産業との訴訟を恐れたCBSの上層部は、ジェフリーのインタビュー映像の放送を妨害。遂にはローウェルまでも、『60minutes』のプロデューサーから外されてしまう。果たして2人は、煙草産業の不正を暴露することができるのか・・・。
 157分という長尺の間、煙草産業の不正を暴こうとする主人公たちは常に苦境に立たされ続ける。あらゆる圧力が、2人を追い詰めていく。過去の醜聞を掘り起こされ、脅迫メールを送りつけられ、地位も、名誉も、家族も、財産も、何もかもを奪われていく。しかしそれでも、決して2人は諦めない。己の意地と信念を武器に、巨大な敵へと立ち向かっていく。
 「お前たちはビジネスマンか?ジャーナリストか?どっちなんだ⁉︎」
 物語中盤、煙草産業の圧力に屈し、ジェフリーのインタビュー映像の放送を中止した上層部にローウェルが叫ぶ。仕方がないことなんだ、お前の立場だって危ないんだぞと、事なかれ主義を貫こうとする上層部たち。しかし巨悪に屈し真実を闇に屠ることだけは、ローウェルのジャーナリストとしてのプライドが許さない。内部告発者(インサイダー)となったジェフリーの勇気ある告発を握りつぶしておいて、一体どの面を下げてジャーナリストを名乗ることができるのか、と。
 本作は全編に渡ってドライなタッチが貫かれており、エモーショナルな場面やウェットな展開は意図的に排除されている。ジェフリーとローウェルの間にある友情を感じさせるような場面だってほとんどない。しかしこの場面からは確かに、ローウェルがうちに秘めたアツい感情が伝わってくる。監督のマイケル・マンが常に追求し続けてきた、「プロフェッショナル同士の立場を超えた友情」が垣間見える。
 『インサイダー』は「ジャーナリズム」についての映画だ。どんな巨悪を相手にしようとも、如何なる圧力に晒されようとも、真実を伝えるためにひた走る。そんなジャーナリストたちの信念と矜持を、どこまでも骨太に描き出していく。『インサイダー』に登場する人物名や企業名が全て実名となっているのも、それが「ジャーナリズム」というテーマを扱う上で必然的に要求される条件だったからだろう。本作は物語としてだけではなく、映画という媒体そのものが持つ「ジャーナリズム」の可能性にどこまでも忠実な作品なのだ。 

「ジャーナリズムとは報じられたくないものを報じることだ。それ以外のものは全て広報にすぎない」

ジョージ・オーウェル
牧

牧の感想・評価

3.7
こんな地味で硬派な題材を2時間半超えで緊張感を持って描ける力量が凄い。

むしろこの監督で、この2大キャストなら、ドンパチ銃撃戦やっても良かったかもしれんのに(それはそれで観たい)

しかし、20年前の映画だけあって、タバコを巡る環境は大きく変わったなと感じる。

劇中では巨悪の敵として描かれていたタバコ産業だけど、巨大産業である以上は、タバコ生産販売を生活の糧として働いている一般の人々もいる訳で、そこが一概に悪として断罪していいのかな、とも感じた。

自分は喫煙者ではないので、なんとも言えんけど。
アルパチーノとラッセルクロウの共演がみたくて鑑賞✨

2人は勿論ですが、クリストファープラマーがよかった!👏

今ではニコチンの中毒性も当たり前のように思えるけど、周知されるまで、このような戦いがあった事初めて知った🚬꒰꒪꒫꒪⌯︎꒱❗️

ただの会社員でなく、科学者として根拠を述べるラッセルクロウの発言に説得力を感じた!

陰謀は深い・・・
cuumma

cuummaの感想・評価

4.9
社会の闇を果敢に暴いてゆくアルパチーノ、銃なくても言動で撃ち抜くかっこよさ、さすが!
パチーノ 、プラマー共に役相応の歳になったものだ。
今でも話題が尽きないたばこ産業。40年間喫煙で体調を悪化しやっと禁煙達成。
身体が悪くならない限り中毒から脱出は不可能か?
ストーリーもなんとなく実話を参考にしているのかなと思ったが最後のテロップで流れ納得。
長時間で少し疲れたが見応えあり。
masato

masatoの感想・評価

3.5
タバコ産業の不正を公表しようとした元職員とそれを番組にしようとした敏腕ジャーナリストの実話を基にした作品。

社会派ドラマなので、至って真面目。
ちょっとでも笑える所あったりしたら、見てて疲れないのにな〜って感じです。
朝田

朝田の感想・評価

-
やっぱり最高。十八番の銃撃戦を封印した代わりに心理の銃撃戦ともいうべきエモーションが渦巻く我らがマイケル・マン師の傑作。次々と大切なものを奪われながらも決して大多数には巻かれない男たちの戦い。改めて見るとメガネをストンとテーブルに落としたり、ラッセルクロウの手元にそっと触れる妻の手の動きだったり細かくアクションを捉えて語る演出が実に巧い。クロウの回想シーンの入れ方に泣き、アル・パチーノの後ろ姿を捉えたカットで鳴らされるMassiveAttackのカッコ良さに再び泣く。
こう

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3.4
この二人の俳優がどちらが、写っているのでそれだけで、見てしまう。見せてしまう。正に二人とも凄い俳優だと改めて思います。正義を貫くにも色んなのものを犠牲にしなければならない。立場や生活や家族、大事なのが失われていく中でも、自分のの信条。生き方に嘘がない様行動していくのが美しいと思います。
主人公達それぞれの苦悩も良く描かれていて、正義には痛みも伴うと描いているのが良かったです。
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