このレビューはネタバレを含みます
東映のオールスター時代劇。盛りだくさんで豪華。58年、シネスコ、カラー
近藤に千恵蔵、土方に山形勲。対する尊皇攘夷派には月形半平太(大友柳太朗)、鞍馬天狗(東千代之介)というフィクションのキャラクター。
里見浩太朗の歌。「春雨じゃ濡れていこう」。千恵蔵の謡?に合わせて、山形勲が舞う。鞍馬天狗のシャレたセリフ。千恵蔵と月形龍之介の対決。池田屋は2階建ての巨大なセット。階段落ち
近藤勇は無益な暴力を嫌う賢将で、土方は武闘派、池田屋事件は尊皇攘夷派のテロを阻止するためだったという内容(こういう説もあるようだ)
内容は比較的シリアス。殺陣は少し血が流れ、とても痛そうなのが珍しい。
月形半平太は辰巳龍之介(大友柳太朗の師匠)の得意な役というから、粋なキャスティング。東映時代劇に時々出てくるヘアピンカーブの山がこの作品にも。佐々木康は普通カットを割りそうなところをカメラワークで処理(速く撮るため?)