水爆の影響を受けたゴジラが、戦後復興を遂げた日本を破壊していく場面は印象に残った。この出来事に対して真摯に向き合ったのは、２人の博士であり、彼らによって人類が取るべき選択が示された。尾形と恵美子は、その状況下で判断を下す人類の代表者だったのだろう。この結末は、２人にはもちろん、人類に重い責任を生じさせた。最後の台詞は、そのことを明確に示していた。
ゴジラによって街が蹂躙されていく映像は迫力があり、建物が崩れ去る様子や、瓦礫の状態にはリアリティを感じた。途中、自衛隊の数々の車両が映し出され、本物が使用されたのは登場場面だけとは言え、豪華な映像であったと思う。
