いぐあな

ゴジラのいぐあなのレビュー・感想・評価

ゴジラ(1954年製作の映画)
4.1
日本の宇宙怪獣モノの元祖。
初代ゴジラ無くしてエヴァはない。

1954年製作、終戦からまだ9年。
同年春、ビキニ環礁沖水爆実験で第五福竜丸が被爆。
国民が復興に向かう日本で、広島長崎の記憶が新しい中に起きたこの事故を題材に、
ゴジラ=核が招く悲劇、核の恐怖の象徴として描く。
子供向け怪獣映画と括ることは出来ない人間ドラマがあり、人物設定や台詞の中に、当時の日本人の生きる思い、戦争の傷痕を感じる。
山根教授役の志村喬がいい味をだしてる。
圧倒的な恐ろしさがあり、無慈悲に無残に破壊しまくるゴジラ。
以後に作られたどんなゴジラシリーズよりも、リアルで作り手の思いを強く感じる作品。

円谷英二さん。偉大すぎる。
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