tosyam

カリスマのtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

カリスマ(1999年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

セカイの再生を庭に見立てた庭園映画であり造園映画である。何かの爆心地なのか汚染された不思議な山間に迷い混んだ傷心の刑事。廃墟になってしまっている療養所跡に幽閉されてしまう。刑事は院長婦人の亡霊と遭遇する。村人は死滅しており村の住人達は全員ヨソモノ。一種の聖戦の戦場と化している。セカイの汚染を浄化するらしい怪獣王ゴジラならぬ怪樹王カリスマそれを守ろうとする一派。浄化は世界すなわち生態系を大きく変えるとしカリスマ根絶を訴える一派。下界での最終戦争は悪化の一途カリスマは高額で取り引きされ今日も手に入れようとスパイならず者ギャング達がやって来る。カリスマとはヒロシマやナガサキやチェルノブイリやフクシマなど核による被災地の生き残った被災樹。本作品上の世界観では原子核テクノロジーはとっくに忘れられ果てジュラシックパークのようにカリスマの遺伝子から痕跡データとして復活させるしか人類は核爆弾や原子炉を再び手に出来ない。争奪戦の為の争奪戦で正規軍に渡る前にカリスマは雲散霧消してしまい汚染だけを残し結局セカイは疲弊し混沌とするのみ。
tosyam

tosyam