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放浪記のumimiのネタバレレビュー・内容・結末

放浪記(1962年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

今は亡き森光子さんのライフワーク的な舞台と同じタイトルだなと思っていたら、同じ作品の映画版でした。

作家林芙美子さんの作品とは知っていたけど、ご自身の自伝的小説とは知りませんでした。

なので、主人公の名前も”ふみ子”


今で言う”だめんず”ばかりに惚れてしまい、ちっともお金を貯められず生活も崖っぷちのふみ子の幼少期からの苦労した生活と小説「放浪記」がヒットするまでを描いている。

高峰秀子さん
宝田明さん
小林桂樹さん
草笛光子さん

などなど、知っている方がたくさん出ていた。
宝田明さんは気づかなかったけど、めっちゃ雰囲気のあるかっこいい俳優さんだなと思ったら宝田さんで、晩年のお顔しか知らなかったので驚いた。

森光子さんの舞台では、でんぐり返しするシーンばかりクローズアップされていたけど、映画にはそんなシーンはなく、どこでそんな演出をするようなところがあったのか疑問。

ラストに出た
「花のいのちはみじかくて
苦しきことこみ多かりき」

もちろん何度も聞いたことがあるフレーズ。
これも林芙美子さんの詩だったのか、と調べたら出典は不明とのこと。
林さんが気に入って色紙などによく書いていたということらしい。

実際に林さんご自身も47歳で心臓麻痺で急逝されたとのこと。

言霊をすごく感じてしまった。
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