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悪魔の美しさのgenarowlandsのレビュー・感想・評価

悪魔の美しさ(1950年製作の映画)
4.2
ルネ・クレール監督版の「ファウスト」。おどろおどろしさは全くなくて、悪魔と契約して若さを取り戻したジェラール・フィリップが美しく、ミシェル・シモンの悪魔のファウスト教授がとってもチャーミングで楽しい作品です。悪魔が消えてしまう時に、ああ残念、と思ったほど、魅力的な悪魔でした。

天使が出てくる多幸感あふれる「素晴らしき哉、人生」の悪魔版みたいで、豊かな気持ちになります。

「悪魔の美しさ」は直訳すぎ。悪魔ですら若いときは美しい、若さによる美しさはなにものにも代えられない、くらいの意味に近いと思います。

ルネ・クレール監督2作目ですが、メッセージ性、豊かなストーリー、エンタメ性、画の美しさ、とても好みです。
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