チップの小銭がなかったので宝くじが当たったら半分あげる、とウエイトレスに口約束したら大金が当たった警官の実話がベース。かなり脚色されているようだけど、若いニコケイは爽やかで優しい。
どこまでが実話なのか、軽いラブコメに仕上がっていて、何も考えたくないときに、いいお話をぼーと観て楽しみました。
警官の奥さんが強烈なキャラで、プエルトリコ出身の女優だけど、強いフィリピンアクセントに聞こえる英語を話す技が凄かった。いちばん印象的です。
ウエイトレス役のブリジット・フォンダは、ヘンリー・フォンダの孫、ピーター・フォンダの娘で気品ある美しさ。ずいぶん前に女優を引退しているようで、もったいないと思いました。
アメリカはお金ある人が篤志家として人びとに直接施すことがあり、例えば、ファストフードで今ここにいる人すべての代金を払います、と支払って美談になる。私などは日本人的にそれでは貧困は根本的に解決しないし、その日だけ施されても…とひねくれた見方をしてしまうけれど、お金に限らず知識や技能含め、他者に比べて持っている者は人びとにシェアするという考え方が根強いと思う。それがベースになっている作品。
お金の使い方に焦点当てて観ると、また違ったカルチャーが見えてきた。
