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アウトサイダーのpauhのネタバレレビュー・内容・結末

アウトサイダー(1983年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

終わった瞬間にあっという間だと思うような、内容は重いのに青春時代のようにあっさりと終わってしまうのが、なんだか現実での時間の体感に似ているようでもっと観ていたいと思いました。
ダラスが始めは引き際の悪い自分勝手な嫌な奴かと思いきや、ジョニーが人を殺してしまったのを相談すれば親身になって協力してくれたりと意外と優しくて、車内でもっと賢く生きろと語るシーンもあり不器用なだけで本当は優しいんだなと感じました。
ジョニーも人を殺したとはいえそれも仲間を救う為で、その後も自分の身を呈してでも子供達を救おうとしたり、その結果寝たきりになるような大怪我をしても自分の行動を後悔していなかったのがかっこよかったです。
ただ重い内容だけでなく、皆で家で集まってそれぞれ好きなように仲間同士過ごしている様子や、ラストの土砂降りの中拳で殴り合う大乱闘のシーンも迫力もあり、こういう青春もあるんだなぁと勝利した後皆で喜び合うシーンが羨ましくもなりました。
ラストの手紙でのダラスに夕日を見せてやって欲しいという台詞はダラスの結末もあり、胸が切なくなりましたが、主人公が前を向いてくれているお陰で悲しいままで終わらず良かったです。
あと1時間長くても良かったのにと惜しくなる程、夢中になれる作品でした!
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