ファニーゲームのふジさわのネタバレレビュー・内容・結末

「映画」そのものの構造にトライしてるんだろうな。虚構たる作品世界は創作者によって如何様にも左右されてしまう。その描写のためにも狂気的な暴力を突きつけ、序盤ではコイツらやばーと思わせつつも創作ってこうだよな？ってメッセージが映画を通して伝わる。

彼らの動機がなんだろうと、彼らの狂気が先天的か後天的なものかも設定次第、道でどの車を停めても作品内の「運命」ってことで悲劇に繋がるし、虚構には抗う意思が許されない。

最近よく、軽々しく命は語っちゃいけないよな〜と思ってた自分には好印象ではあるけど、メタ作品否定派でもあるので複雑。全部わかった上でみんな創ろうとしてんだろっていう。
この作品は上手く形にできてるし、メタを入れて初めて主張が成り立つんだって覚悟が感じられもする。