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ゴキブリたちの黄昏のmitakosamaのレビュー・感想・評価

ゴキブリたちの黄昏(1987年製作の映画)
3.6
コレはなかなかのカルトな怪作。
なんとゴキブリの擬人化アニメだぜ…。正気とは思えん…。

でも意外にも意欲的な作品なんだよな。
まず実写とアニメーションの合成。背景が実写なのだが、全てゴッキー目線の超アオリ、広角で撮ってる。
キャラデザインは黒鉄ヒロシですって。声優陣に似せたキャラを描いてる。(ハナ肇が特に似てる)
その声優陣だが、ヒロイン・ナオミの浅野温子、宮川一朗太(イチロー)、古尾谷雅人(ハンス)が三角関係。
更に柳生博・丹波哲郎・伊武雅刀などなど。

キャラの顔は人間だが、6本足。手の先は尖ってる。頭に触覚と背中に羽根。でも直立歩行で歩く。
この絶妙に人間にもゴッキーにも見えるデザインが上手い。キモいがギリ許容範囲内というビジュアルだ。

実写で登場する人間役に小林薫と渡辺えり。彼ら人間が大量発生しているゴッキーを退治する。
しかし、アパートの一室に数百匹のゴッキーだぞ…リアルだったら地獄絵図じゃないか…まぁアニメだから見れるのだが。

ゴリブリ退治も本人達からしたらジェノサイドになる。そんな中で繰り広げられるメロドラマ…。

謎だ。どういう意図で作られたんだか(笑)カルトアニメ好きなら見るべき1本。
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