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十二人の怒れる男のmaiのネタバレレビュー・内容・結末

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ裁判員裁判で陪審員に選ばれた男12人
スラム出身の不良少年が父親を殺した凄惨な事件
有罪か、無罪かを議論することになった男たちだったが、結論は話し合うまでもなく有罪に傾いていた。

"では、決をとりましょう。有罪だと思う人"

1、2、3、4、5、6、7、8、9、10…

"では、無罪だと思う人は?"

1…

全員が有罪と確信していた事件、ただ1人を除いては、全員が同じ意見にならないとこの話し合いは終わらないので、ここから物語がスタートしていく。
無罪と主張した男をは果たして何をもって無罪だと思うのか?

素晴らしかったですね👏
1人また1人と無罪側に転がり込んでいくのは
スラム出身だからといってどうせ悪だろうという偏見
親と仲が悪かったからどうせ殺したんだろうという決めつけ
目撃者や叫び声を聞いた人達の偏った意見しか取り入れない風潮
全てがスラムの少年を窮地に立たしている。
男が1人の人間の人生がかかってる、ちゃんと話し合おうと言わなければ、すぐに電気椅子に送られていただろう少年

ただこの映画の怖いところは、結局少年が有罪なのか無罪なのかがわからないところ
無罪ならば御涙頂戴のはなしだが、有罪ならば何とも言えない気持ちになる
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