猛暑に襲われるニューヨークの裁判所で父親殺しの不良少年の有罪無罪を決める陪審員たちの審議の行方を描いたサスペンスドラマ。
密室劇の金字塔。改めて観るとその面白さに驚く。ただ同じ部屋で男たちが議論をしているだけの映画だけれどそれが面白い。たぶんそれは全ての会話に意味があるからだと思う。有罪無罪に関係する話以外にも陪審員たちは野球の話だったり自分の仕事の話だったりと様々な話をする。そこにもその陪審員の性格や考え方が詰まっていてそれが後の展開に影響してくる。丁寧に作られた脚本なのだと思う。全てのことがしっかりと計算されてる様な気がする。もしそうでないとしたらすごいセンス。