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父の初七日のchipのレビュー・感想・評価

父の初七日(2009年製作の映画)
4.5
以前映画館で観ました。
GyaOで配信されていたので、久しぶりに再鑑賞。

台湾のお葬式のお話。
初七日ではなくて、お葬式が7日間続くのです。
53才の父親が亡くなり、都会で働く娘と地元の息子が葬式のしたくに追われる。
泣き女…導師に呼ばれたら、すぐに亡骸にしがみついて泣かなければならない…そんな風習。
儀式に忙しくて、死を本当に悲しむのことができるのは、お客様が帰ったあとのこと。これは日本も同じこと。

たばこが好きだったというお父さん、線香代わりに、火をつけたタバコを手向けるところでジーンときてしまった。

葬式が無事に終わって、それぞれもとの生活に戻る娘と息子。
大都会でバリバリ仕事する娘は言う。
「父が死んだこと、いつも忘れている」と…
「でも、なにかの拍子に思いだすんだ」と…
「出張の飛行機の中で、タバコ販売のアナウンスがあったときは涙が止まらなかった」と…

わかる気がします。。
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