Newman

あ・うんのNewmanのレビュー・感想・評価

あ・うん(1989年製作の映画)
4.0
高倉健(門倉役)が画面に出て来たときに思った。違わない?って。もう髪の形が素人っぽくないんだけど。声が野太すぎる気がするのですが。どうかな?楽しみです。評判の高い向田邦子さんの作品がどんなものか。それにしても、富司純子さんは何て美人なんでしょう!!門倉のことが好きと旦那さん、娘さんにも公言している水田(板東英二)の奥さん、たみさんの役。板東さんも頑張っていたけど、やっぱり本物の役者とは違う。本物の役者の良さが板東さんのお陰で分かる。どこが違うって、やっぱり自然じゃないんだよね。板東さん微妙に浮いています。高倉健と富司純子の関係がどう動くのか、動かないのか楽しみです。プラトニック・ラブという言葉が出て来ました。この言葉、最近は、女性も頑張っているから懐かしく聞こえます。水田家の娘さと子役の富田靖子さん、最近の役はオールドミスばかりですが(あっこれも懐かしい言葉です)、初々しい役をこなしてます。門倉とたみさんのプラトニック・ラブの様子は気に入りました。これが向田邦子さんの実力ですね、きっと。まり奴(懐かしの山口美江さん)という芸者を引かせたのが門倉と知ってびっくり。何がプラトニック・ラブと思っていたら裏をかかれました。まり奴に入れあげて奥さんのことを不幸にしていた水田さんを諦めさせるためにしたことと分かったときには、向田さんにやられたと思ったことでした。「みすみす実らないと分かっていても人は惚れるんだよ」という門倉のセリフ、参りました。門倉の奥さん役の宮本信子さんにも参りました。でもこの奥さん可哀想過ぎます。門倉に全然愛されていないみたい。その後、あれっこれってどういう展開なの?、水田と門倉が絶交。こりゃ門倉がたみさんのことを好きになり過ぎて危険なものを感じてしまったからかなと思いましたが、当たるかな?当たりそうです。一つの行動、一言に意味がありそうで、展開が楽しみな映画でした。向田邦子さん有り難う。彼女の本も読んでみたいし、彼女の脚本の昔のテレビドラマも見てみたくなりました。高倉健さん、やくざ映画から完全に抜け出せていました、凄い。富司純子さんにも有り難う。かっこいい女優さんですね。長くなっちゃいました。いい映画を見ました。
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