ピンフまんがん

バルタザールどこへ行くのピンフまんがんのレビュー・感想・評価

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)
4.6
主人公がロバ。バルタザール、美しい・・・
しかもなんと物悲しいんだろう。
これ、一つ一つのコマ割りが繊細で、構図や色の使い方とか凄く上手でびっくり。モノクロでここまで美しい絵ができるのかと驚きます。ストーリーを追いかけなくても十分で、人間の醜いエゴをうまく表現されています。なお、あらすじも簡単なストーリーを予習してから鑑賞されてもいいかと思います。お話も、最小限の台詞に抑えられていて、それでも2回鑑賞すれば話の内容は十分わかります。
ロバの目を見るだけで物悲しさが伝わってきます。しかも最後のシーン、羊の大群が囲むとか、あんな発想は並の才能では浮かんでこないと思います。