形式の前景化という着想は普遍的なものである。
しかし、ブレッソンが優れているのは、その徹底にある。
ドストエフスキーがキリストから神性を払拭し、聖性を具現する存在としてムイシュキン公爵を描いたとす…
ロバのバルタザールと少女マリーを軸に、
自尊心の高い家族や村の与太者に、
生き方を狂わされていく、
ドストエフスキーの「白痴」に着想を得た、
ロベール・ブレッソン監督の七つの大罪物語。
マリーの人…
ロベール・ブレッソン監督作。
ある1匹のロバと、その飼い主の少女が絶望を辿るダークストーリー。
ロバの視点によって、人間の愚かさを暴力性が描かれる。
無垢なロバと穢れた人間、そして堕ちて行く少女…
無垢なる瞳で見つめるだけなのにそこに悲哀が詰まったロバの佇まい。
ロベール・ブレッソン監督作品。そろそろリバイバルがあるのでブレッソンのこちらをチョイスしてみた。
スコリモフスキの"EO"のインスピ…
まずバルタザールのフォルムが凄く映画に適していると思う。擬人的な感情を後付けされることなく、ひたすら事象に対するリアクションを積み重ねていく簡潔さがストイック。
動物は眼(まなざし)を基準に撮られて…
出会いは別れを生む
久しぶりに観るロベール・ブレッソン作品。少女マリーとロバのバルタザールの交流にフォーカスを当てた作品かと思いきや、バルタザールの眼差しに感情を揺さぶられる本作。人間の欲望、…
一昨日鑑賞。今追っている(?)ブレッソン監督の代表作。泣ける系の動物メロドラマかと思ったら、この監督特有の犯罪、人間の業をミニマリズムな手法で映した作品でした。元飼い主の少女が地元の金持ちのおじさん…
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