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鬼畜のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

鬼畜(1978年製作の映画)
3.5
昭和32年に起った実話をもとにした松本清張の原作を、脚本井手雅人、監督野村芳太郎で映画化。(1978)

川越で印刷業を細々と営む竹下宗吉(緒形拳)と妻のお梅(岩下志麻)の家に、菊代(小川真由美)という女性が男衾から子ども3人を連れて、突然乗り込んでくる。
宗吉は7年前から料理屋の女中だった菊代を妾にし子どもを3人も産ませていたが、商売が火事や不景気で火の車になり生活費を渡せなくなっていたため、生活に困った菊代が直談判に来たのだった。
すっかり騙されていた妻のお梅は怒り狂い、亭主は2人の間でおたおたするばかり。
業を煮やした菊代は子どもたちを宗吉夫婦に押し付けてどこかへ蒸発する。
それからはお梅が亭主やとりわけ子どもたちに鬼の如くきつく当たり散らす地獄のような毎日が続く。
次第に宗吉も子どもたちが邪魔になってくる…。

~3人の隠し子~
・庄二(1歳半)
・良子(4歳)
・利一(6歳)

"シート"
"東京タワー"
"菓子パン"
"能登の岸壁"
"石けり=石板印刷"

甲斐性のない情けない男。
ラストの少年の言葉「違うよ。…」その心情はどのようなものだろうか。
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