安堵霊タラコフスキー

鉄路の白薔薇の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

鉄路の白薔薇(1922年製作の映画)
3.6
これまでその長さから敬遠していたこのアベル・ガンスの代表作をなんとか漸く鑑賞。

全体的には思ったよりオーソドックスな作りとなっていて、エイゼンシュテインの名作ばりのモンタージュをもっと期待していたから拍子抜けだったけど、駆ける汽車が映されていた場面はどれも面白いものばかりだったのでその点は良かった。

そして普通のシーンが続いた後での超高速切り替わりカットは、溜めが多いだけにこれまた思った以上に鮮烈な印象を抱いてしまい、やっぱり面白い演出だなとつくづく感じた。

上記の演出のおかげで確かに映画史的に無視できない面白味のある作品になっていることはわかるが、やはりこれだけ長い時間は必要だったのかと疑問は抱かずにはいられない。(元々の音楽消してyesのfragileとかpink floydのdark side of the moonとかプログレの名盤聴きながら見ていたけど、そうじゃないと途中で飽きてた可能性が高い)