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ガッジョ・ディーロののんchanのレビュー・感想・評価

ガッジョ・ディーロ(1997年製作の映画)
3.8
『ガッジョ・ディーロ』とはロマ(ジプシー)語で『愚かなよそ者』を意味する。

パリ🇫🇷からルーマニア🇷🇴の田舎に辿り着いたステファンの目的は、父の形見の古いカセットテープ📼に残された神秘の歌声を持つ《ノラ・ルカ》という歌姫を探すことだった。

しかし、言葉は全く通じない。その夜、1人の老人と出会い、酒を勧められた勢いのまま家に連れて行かれる。
村人からはよそ者扱いされるものの、その老人は息子が警察に不当連行され落ち込んでいた村の長老だった。客人として村に留まるよう引っ張られ、そのうちに周りとも次第に溶け込んでゆく。

男女共に唾をやたらと吐いたり、行動が一つ一つガサツで泥臭さ最強な感じ😁でも屈託のなさには惹きつけられる。

女性はスカートやスカーフが花柄や原色の色鮮やかな洋服を身に付けている。みんな笑顔が素敵✨
よほどでないと医者には行かない。若くても銀歯が見える、それもロマファッションなのかも😁

ステファンは村で唯一フランス語が話せるダンサーのサビーナと恋に落ちる。全裸で林を駆け抜ける姿は潔いが、大自然の中ではそれがあまりにも自然体で清らかでもあった✨

ロマには欠かせないルーツのあるロマ音楽♬
ボロボロの楽器でも味わいのある音が鳴り響く〜♬歌声も伸びやかで素晴らしい♫👏
踊りはフラメンコのルーツだけあり、非常に土着的で生活感が身体から滲み出るような踊り方💃少しベリーダンスっぽいかも?腰の振り方最高速度😄
 
ステファンはしばらく生活を共にして気付く。自分がガッジョ・ディーロなんだと...せっかく撮り溜めたロマの演奏を収録したテープ📼を叩き壊して土の中に埋める。


主人公とヒロイン以外は、全員本物のロマだという。
華やかで身体の芯から湧き上がる歌と踊りとが全編通して彩りを添えている🎶✨貴重な作品💫
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