佐藤でした

幸せの行方...の佐藤でしたのレビュー・感想・評価

幸せの行方...(2010年製作の映画)
3.0
1970年代、経済格差のある家の男女がお互いのギャップに惹かれあって結婚♡なんて「きみに読む物語」の男女逆パターン?と思ったら。あぁ、そっちじゃなくて最悪な方に進んだパターンね‥!となるサスペンス。

「きみに〜」との一番の違いは、主人公デイビッドが七三分け白ブリーフのボンボンであること。損得勘定で親の言うことを聞く弟と、金がすべての父親がいて、その中で長男として上手く立ち回ることができないデイビッド。一度は自分で店を持ってみるものの、それも軌道に乗せることはできず、自分の能力の無さを思い知る。

それ以前に、デイビッドは7歳の時、母親の飛び降り自殺を目の当たりにしている。そこからすべてが狂い始めた。
あれを見ていないければ‥‥あれは父がわざと見せたのでは‥‥という思いは、父への恨みとなってデイビッドの中に存在し続けていた。

そんな心の中に大きな闇を抱える人物だとは知らずに結婚したケイティ。10年もの月日は結果的に、思い描いた幸せな結婚生活は送れず、子供を持つことも拒まれて母親にもなれなかった。それはすべて夫のせいなのに、さっさと別れなかったのはなぜだろう。そして結局は疾走事件に‥。

これが実際に起きた未解決事件をもとにしているとのことで。観終わって思い返してみれば、長尺の世界仰天ニュースじゃん!という感想に辿り着いた。最後までそれに気が付かせなかったのは、ライアン・ゴズリングの力でしょう。
佐藤でした

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