原作全部読んだしデヴィット・フィンチャー版も見たのに、ストーリー完全に忘れてるって自分すごい。おかげで楽しめました。
見終わってから、フィンチャー版のほうもさらっと見直したんだけど、こっちはこっちで味があって良い。
レストランのフルコースとお母さんの手料理、みたいな印象。もちろん今回は後者。
リスベットのトラウマや心理状態が深く描かれていて、特に事故のシーンは全然違っている。
あとこっちのほうがグロいシーンが多い。死体やその写真が山ほど出てくるので、苦手な人にはきつい。
ノオミ・ラパスが思いの外可愛いかった。でもミカエルはおっさん、毛深いのが気になる。
エリカとの関係は意図的に外したのかな、無駄に恋愛感情を入れないために。
原作に忠実かというとそうでもないので、そこは残念。
スティーグ・ラーソンは前書き部分で言及していたように、あの一連の作品を通じてスウェーデンの性犯罪率の高さについて訴えたかったとのではと勝手に解釈してます。
フィンチャー版のように、洒落た要素は一切ないので
(そりゃジェームス・ボンドとお嬢様には敵わないね)
渋いサスペンスを見たい方へ。
